2013年3月15日に一般社団法人日本はちみつマイスター協会が刊行した『はちみつ美肌メソッド いつものお手入れにプラスするだけ!』 という本によると、『蜂蜜を肌に塗ると、刺激が強すぎて稀に炎症を起こす場合がある』そうです。
これは食物アレルギー反応です。
食物アレルギーとは耳慣れない言葉かも知れませんが、特定の食物を食べると、じんましんやかゆみ、呼吸困難などが起こってしまう症状です。
肌を美しくしようと蜂蜜を塗ったら、逆にアレルギーで赤くなってしまった、かゆみが起きたといったことが、ごく稀に起こるのです。
私たちの身体は、免疫反応といって、侵入してきた異物を攻撃して自らを守ろうとする働きがあります。この働きが、ある特定の物質に対して過剰に行われてしまい、身体にとって逆に不利益な状態を引き起こすのがアレルギー反応です。
食物は基本的には身体に良いものですが、特定の体質の人にとっては有害となる場合もあるのです。
この食物アレルギーは、蜂蜜でも起きます。
原因は、
1・はちみつに含まれる花粉
2・蜜蜂の分泌物
の2つがあります。
花粉が原因の場合は、例えば、ソバはちみつではアレルギーが起こるが、ナタネはちみつでは起きないといった症状になります。
ソバ、もも、りんごは、食物アレルギーを引き起こす可能性のある食物であり、これらの花粉に接した場合も、実を食べるよりは軽度になると予想されるものの食物アレルギー反応が起きる可能性があります。
蜜蜂の分泌物が原因であった場合は、残念ながらはちみつ全般がNGということになります。
念のため、蜂蜜を肌に塗る場合は、二の腕など、服の下に隠れる場所に少量塗って、一晩ほど様子を見ましょう。
アレルギー反応は、すぐに起きる場合だけでなく、数時間後に発生する場合もあるからです。