蜂蜜ミニ知識

蜂蜜VS人工甘味料2014/05/23

 蜂蜜VS人工甘味料の対決は、
 甘さ、刺激の強さ、中毒性では人工甘味料の勝利。
 栄養素、健康促進、ダイエットでは、蜂蜜の勝利です。

「混ぜ物や加工がされていない100%純粋な蜂蜜より、水飴や人工甘味料などで水増した蜂蜜の方がよっぽど甘くておいしい」
 という意見をネットの書き込みで見ました。
 最初は驚いたのですが、これは案外、正しい意見かな? と思いました。

 はちみつは、人工甘味料に比べると、刺激が弱くてクセがあり、甘さが足らないように感じます。

 私は漫画喫茶が好きで、月に1度は漫画喫茶に行って、ドリンクバーのジュースを飲みながら漫画を読むのですが、人工甘味料と合成着色料で作られたメロンソーダがおいしいのですよね。
 人間の味覚を楽しませるように研究して作られているので、これが何度飲んでも飽きないです。

 人間の味覚というのは、口に入れた物が身体に良いものかどうか判定する重要な役割があるのですが、これがダメになってきてしまっているのです。
 人工甘味料が使われている食品、飲料にはカロリーゼロを謳っているものがありますが、医学界では、「人工甘味料」が肥満や糖尿病に悪影響を与えるメカニズムが解明されつつあります。おいしいのに身体に悪い食品なのです。

 化学調味料や人工甘味料の味というのは強烈で、一年近く冷凍保存した肉を化学調味料で味付けして加工してしまえば、おいしく食べられてしまうため、現代社会には安い加工肉が大量に出回っています。
 ラーメン屋などでは、天然の食材からダシをとってこだわりのスープを作るより、大手食品メーカーから化学調味料で作られた既成品のスープを買ったほうが、お客の受けが良いため、どこのお店も大手メーカーからスープを買い取っています。

 このような化学調味料、人工甘味料の味に慣れてしまうと、蜂蜜の控えめな甘さや、風味、クセといったものに物足りなさや、違和感を感じてしまうでしょう。
 天然物の蜂蜜は、単に甘いのではなく、花によって異なる風味が加わっています。クリ蜂蜜などは強烈で、蜂蜜なのに苦いというユニークさで、漢方薬に近いような感じを受けます。
 また、寒い時期は固まって結晶化することもありますし、加熱すると栄養素が壊れてしまうため料理に使いづらいなど、蜂蜜は人間にとって必ずしも都合の良い食べ物ではありません。

 甘さを求めるのなら、蜂蜜よりも人工甘味料に軍配が上がります。
 逆に健康促進や、太りにくさという点では、蜂蜜が圧倒的に強いです。

 蜂蜜は腸の環境を整えたり、登山家やマラソンランナーが疲労回復に活用するなど、健康食品として使ったり、甘味が欲しいけれど、太りたくない時などに舐めたりするといったダイエット補助食品として使うのに適してします。