ストレス社会を反映してか、現代人には不眠症が広がっていると言います。
眠りたいのに眠れない! というのは、非常につらいことですよね。そんな不眠症の解消にも、ハチミツは一役買ってくれます。
寝る前に、ハチミツ入りの牛乳を、ゴクゴクっと飲んでみましょう。
これだけで、寝付きがよくなり眠りやすくなります。
不眠症の最大の原因は、ずばりストレスです。
人はなにか悩みがあったり、不安を感じているときに眠れなくなります。
これは狩猟時代の防衛本能の名残で、外敵から身を守るために、緊張状態では眠れないように人体は設計されているのです。
そんなやっかいなストレスを緩和し、心の興奮を鎮めてくれるのが「セロトニン」という物質です。「セロトニン」は身体の中で生成される天然の精神安定剤です。
「セロトニン」の分泌を増やせば、ストレスを抑えぐっすり眠れるようになります。
ここでポイントとなるのがセロトニンの原料となる「トリプトファン」という必須アミノ酸です。原料がなければ、当然ながらセロトニンの分泌を増やすなんて事はできません。
実は牛乳の中には、この「トリプトファン」がたっぷり含まれているのです。
そのため、牛乳は昔から、人をやすらかな眠りに誘う効果がある飲み物とされてきました。
牛乳を飲めば、セロトニンがよりたくさん作られるというわけですね。
この牛乳にハチミツをミックスするとどうなるか?
実は、ハチミツに含まれる「ブドウ糖」には、トリプトファンが身体に吸収されるのを助ける効果があるのです。
これにより、ナイトミルクにハチミツを足せば、よりセロトニンを増やせるというわけです。
不眠症の時だけでなく、ストレスを感じて参っている時などにも、このハチミツ入り牛乳は効果的です。イライラ気分を鎮めるのを助けてくれます。
また、不眠症の患者さんにハチミツとレモン汁を混ぜたものを飲ませたら、ぐっすり眠れたという報告もあります。
ドイツやフランスでは、寝る前のハチミツが絶好の睡眠剤になると唱えている研究者もいます。
ハチミツだけの飲んでも、それなりに睡眠効果があるようです。