蜂蜜の健康食品としての効能

強力な殺菌効果2012/12/20

 ハチミツは、実は食べ物としてだけでなく薬としても使えるんです!

 ハチミツって、どうして腐ったりカビたりしないんだろう?って、不思議に思ったことありませんか?野菜でも果物でも、肉でも、放っておいたら悪くなって、腐ったりカビが生えたりしますよね。
 加工された保存食でもない限り、1年以上も保存しておいて大丈夫なんてことはありません。 例え冷蔵庫の中に入れておいても、1年も経ったら異臭を放つ謎の物体と化していることでしょう。

 しかし、ハチミツの賞味期限はなんと2年以上!

 たまに白く固まっていることがありますが、あれは成分が結晶化しているだけで、ハチミツが傷んでいるわけではありません。
 しかも、ラベルに明記されている賞味期限を過ぎても多少風味が落ちる程度で、5年以上経っても、ほとんど悪くならないのです。

 これはなぜかと言いますと、実はハチミツには強力な殺菌作用があるのですね。

 エジプトのピラミッドから発掘された3千年前のハチミツが、全く変質していなかったという記録があり、ハチミツの殺菌力の凄さを証明しています。
 この殺菌力の強さの秘密は3つあります。

 1つは、高濃度の糖分が細菌内部の水分を減少させ、繁殖を抑える力を持っていること。
 1つは、成分として含まれるグルコン酸に殺菌消毒作用があることです。グルコン酸は、医療現場で傷口の消毒、医療用具の消毒にも使われている物質です。

 最後は、はちみつが空気中の水分を吸収すると過酸化水素(オキシドール)という物質を発生させるからです。これも医療現場で消毒剤として使われいる物質です。

 この殺菌作用は、古くから、火傷や擦り傷、のどの炎症、湿疹、口内炎など、幅広い治療に使われてきました。

 細菌学者のW・Cサケット博士がハチミツの殺菌力を調べるために、ハチミツに細菌を混入するという実験を行なっています。それによると赤痢菌は10時間以内で全滅、パラチフス菌は24時間以内、腸チフス菌は48時間以内に死んでしまったそうです。