蜜蜂の天国ネパールの養蜂とは?
ネパールで生産されている『チウリはちみつ』は、天然物でありながらバターキャラメルのような風味のとてもおいしいはちみつです。正直、今まで食べてきた中では、ダントツのおいしさでした。
この『チウリはちみつ』を生み出しているネパールの養蜂事情をチウリはちみつの販売者であるハニールネッサンスさんに話を聞いて、調べてみました。(ハニールネッサンスさん、どうもご協力ありがとうございます!)
ネパールは、北は中国のチベット自治区、その他はインドに囲まれた内陸国で、面積は、本州を除いた日本(北海道+九州+四国)くらい。
人口は2600万人ほどの国です。
ネパールといえば、有名なヒマラヤ山脈を有する国。
……なので、高山帯で寒い地域かと思いきや、南部のインドに接する地域は高温多湿の熱帯平野なのだそうです。
雨季と乾季があり、雨季直前の5月が一年でもっとも暑い。
首都のカトマンズは2007年に60年以上ぶりに雪がぱらついてニュースになったほどだそうですから、全体的に暖かい国なんですね。(朝晩は冷えるそうですが)。
エベレストの8850メートルから、標高70メートルまでの高低差のある国です。
それにより植物の植生が多様になり、動植物のオアシスになっているとか。
その豊かな自然環境のもと、ネパールには、全世界で9種類あると言われるミツバチの種類のうち、5種類が生息する、ミツバチの天国です。
その全ての種類のミツバチから、ネパールの人たちは長い間養蜂を行ってきました。
自然巣からの採蜜もあり、なかには人の住む家の壁に穴を開け、ミツバチを飼う習慣もあります。
現在商業的に利用されている西洋ミツバチと近代的な養蜂は1990年代に持ち込まれたばかり。
土着のミツバチを利用した伝統的な養蜂と、西洋ミツバチを利用した近代的な養蜂が共存しているのが、ネパールの現在(2015年11月)の養蜂の特徴です。