ハチミツはどやって作られるの?

 ハチミツは、ミツバチたちが植物から花蜜を吸い取って、体内の酵素によってハチミツへと変化させ、巣箱の中に吐き出して蓄えたものです。ミツバチは、酵素によって花蜜に手を加えるだけでなく、水分を飛ばして濃縮させ、甘いハチミツを作り出します。
 花蜜の水分は70%ですが、ハチミツの水分は20%まで低下します。

 花蜜とハチミツはまったく異なる物で、ミツバチを抜きして人工的にハチミツを生み出すことはできません。

 蜂の中で、ハチミツを作るのはミツバチだけで、スズメバチなどは、蜜を作ったりしません。
 ハチミツ生産者の方々にとって、ミツバチはなくてならないパートナーなのですね。

 ミツバチは1つの巣の中に、1匹の女王蜂と数万匹の働き蜂、2~3千匹の雄蜂がいて、それぞれ自分の役割を担当し、立派な社会生活を営んでいます。
 雌の中から女王に選ばれるの1匹だけ。
 女王は、せっせと卵を産んで仲間を増やします。
 それ例外の雌は、生殖能力が無くなった働き蜂となって、花の蜜をお腹いっぱい(0.02g)吸い取って巣に持ち帰る担当になります。

 働き蜂の寿命は約30日間と、とても短いです。 
 その間に働き蜂は、一生懸命、花の蜜を集めるだけでなく、巣の清掃や、幼虫、女王の世話、巣作り、巣の防衛といった仕事をこなします。
(実際に、働き蜂が花蜜を集めるのは、最後の10日間だけです。それ以前は、巣の中での仕事を担当します)

 彼らがハチミツを作るのは、コロニー(群れ)の維持のためです。
 幼虫の餌になる他、花が咲かなくなる冬の保存食としても使います。