はちみつの栄養素。健康に役立つ効能。簡単な使い方まとめ!

▼はちみつの効能16(リンクを押すと詳細へ)

・強力な殺菌効果(医療で使えるレベル)
・火傷・傷の治療(はちみつを塗る)
・水虫の治療(はちみつを塗る。マヌカハニーを使えばアトピー性皮膚炎の改善も可能)
・ニキビ予防、治療(はちみつを食べることで予防。ニキビに塗ることで治療が可能)
・疲労回復(登山家やスポーツ選手がはちみつドリンクを愛用)
・口内炎の治療(蜂蜜を水に溶かしてうがい)
・喉のケア(蜂蜜を水に溶かしてうがい)
・二日酔いの予防・解消
・便秘の改善
・下痢の改善
・動脈硬化の予防
・長寿(蜂蜜を日常的に食べている人は長生き)
・眼精疲労の回復(はちみつを目に塗る)
・不眠症の解消(寝る前に蜂蜜入りホットミルクを飲む)
・虫歯予防。口臭予防(歯周病の予防にもなる)。
・咳止め(ソバはちみつの持つ効果。市販薬より効果が高いと言われる)

▼はちみつの持つ美容効果(リンクを押すと詳細へ)

・肌を美しくする天然保湿効果(クレオパトラは、肌を美しくするためにハチミツを塗っていた。蜂蜜を食べても塗っても肌荒れ対策として有効)
・はちみつでニキビが治る!予防できる!
・はちみつで手荒れを撃退!
・はちみつを唇に塗って、天然リップクリーム

▼はちみつのリスク・病気(リンクを押すと詳細へ)

 はちみつは天然のものなので、人間にとって必ずしもプラスの作用だけある訳ではありません。人間が加工したものではない天然の食品にはリスクもつきものです。

・乳児ボツリヌス症
 はちみつを一歳未満の赤ん坊に食べさせると発症するリスクのある病気。死の危険がある。

・マッドハニー病
 トルコ、ネパール産の蜂蜜を食べるとまれに発症する危険性のある病気。めまい、過剰発汗、脱力、血圧低下、心拍の異常、嘔吐といった症状が現れるが、軽度であり、病院に行く必要もなく回復する。 

▼薬効による蜂蜜の使い分け・まとめ(リンクを押すと詳細へ)

 はちみつは、採取された花によって、まったく別の効能、効果を持つようになります。ソバはちみつなら「咳止め」。菩提樹はちみつなら、風邪に効くなど、各種のはちみつの効果効能を知って利用すると良いです。

はちみつの栄養。優れた活性型ビタミン

 天然はちみつは、ビタミンB1、B2、葉酸などのビタミン類、カルシウム、鉄をはじめ、27種類のミネラル、22種類のアミノ酸、80種類の酵素、ポリフェノールや若返り効果があるといわれているパロチンなど、150を超える成分が含まれた栄養豊かな食品です。

 またハチミツに含まれているビタミンは、非常に良質なものであることがわかっています。
 ビタミンの研究が進むにつれて、人工的に作ったビタミン剤は、大量に用いても、天然のビタミンよりも効き目がないこと判明しました。
 実はビタミンには「活性型」と「不活性型」があり、活性型は少量で効くけれども、不活性型は大量に用いなければ効かないのです。 

 ハチミツに含まれるビタミンは92%が活性型です。

 人工的に作られたサプリメントなどとは、ビタミンの質がまったく違うというわけですね。ハチミツは単なる糖分のかたまりではなく、その中に有効な成分を多量に含んでおり、薬効もあることが古くから知られています。
 1759年にイギリスのJ・ヒル医師が『とくに尿砂、嘆息、咳、声がれ、および朝の出にくい痰など、多くの悪性の病気を防ぐためのハチミツの効能』というハチミツの薬効に関する本を書いています。その序章で、以下のような指摘がなされています。

 神は全てのものに大切な意味を持たせて創造されたはずだが、まるでその神の摂理を軽んじるかのように、いろいろな不調から我々を救ってくれるだろうという望みをかけて、不快になるほど激しい作用を持つ薬を世界の果てまでも捜し求めていく。しかし実際は、ミツバチが庭先で我々のために集めてくれるハチミツを使いさえすれば、まったく同じような効果を手に入れられるのである。

 ハチミツの薬効に関しては、1989年に英国王立医学誌の論文で取り上げられるまで、根拠のないものとして医学界では無視されてきました。現代でも、先進国ではあまり注目されていませんが、医学的な検証が繰り替えされた結果、その効果が実証されてきています。
 アフリカのような医療費が高く、医療設備も整っていないような国では、ハチミツは重要な治療薬として活用されています。

 食べることによって、胃がんの予防になったり、胃潰瘍が治ったり、下痢や便秘が解消したり、風邪が回復することが知られています。

 ハチミツを薬として活用してきた歴史は古く、紀元前1550年前に書かれた古代エジプトの医療書『エーベルス・パピルス』には、ハチミツを薬として使う方法、ハチミツを材料とした薬の用法についての記録が残っています。
 それによると、ハチミツを材料とした円形脱毛症の薬まであるらしいです。古代文明恐るべしです。

蜂蜜に含まれる栄養素

ハチミツに含まれるビタミン(含有量100g中)

種 類 働き 含有量
B1 炭水化物の消化、吸収の助け。精神の安定 5.5γ
B2 発育促進。細胞再生。皮膚、爪、髪の健康保持 61γ
B6 中枢神経系の保護。免疫力を保つ。代謝の補助 299γ
葉酸 造血。骨粗鬆症の予防
ナイアシン 血液の循環を良くする 0.1㎎
パテトン酸 成長促進。傷の治りを良くする 115γ
ピオチン 髪の健康維持。皮膚炎や脱毛の防止 0.066γ
免疫力の向上。動脈硬化、血栓症の予防 2.4㎎
止血。骨を強くする 25γ
コリン 鎮痛作用。脂肪代謝  1.5㎎

ハチミツに含まれるミネラル(㎎/1㎏)

種 類 働き 含有量
カルシュウム 骨や歯を作る。 49
血液の材料。酸素を運ぶヘモグロビンを形成 2.4
骨の材料。鉄の吸収を良くする 0.29
マンガン 疲労回復、代謝のサポート 0.30
リン 骨や歯を作る。成長と身体の修復の補助 35
硫黄 髪や爪の形成。食中毒の防止、有害物質の排出。 58
カリウム 高血圧の予防。老廃物の除去。 205
塩素 食べ物を消化する胃酸を作る。肝臓の働きの補助 52
ナトリウム 筋肉や神経の働きを良くする 76
ケイ素 骨を強くする。皮膚の状態を良くする 8.9
マグネシュウム 精神の安定。骨の形成補助。疲労回復 19

 ハチミツはどの花から取れた蜜であるか?
 西洋ミツバチの集めたものか? 日本ミツバチが集めたものか? によって、栄養素が変ってきます。
 ここに表示しているものは、あくまで平均的な目安に過ぎません。

蜂蜜のカロリーは砂糖より低く太りにくい!

 ハチミツの100グラム当たりのエネルギーは294キロカロリーです。砂糖は348キロカロリーなので、砂糖の約6分の5くらいのカロリーになります。同じ甘味料でも、砂糖よりも太りにくいのが特徴です。

 ハチミツは体内に吸収するために、これ以上分解する必要のにないブドウ糖と果糖で構成されています。このため消化が早く、すぐにエネルギーとして活用できるので、胃腸の弱い病人やスポーツ選手の間で愛用されています。
 砂糖は消化酵素で分解しなくてはならないショ糖(ブドウ糖と果糖が結合したもの)で構成されているので、ハチミツに比べて消化吸収が遅いです。

黒い蜂蜜はミネラル分が豊富で健康的!

 蜂蜜の色は含まれるミネラル分に関連しています。
 ミネラル分が多くになるに比例して、色も濃くなります。

 ソバやクリの花から取れたハチミツは薬効が高く、濃厚な色をしています。
 ソバは真っ黒、クリは濃い茶色です。
 もっとも薬効が高いとされるマヌカハニーは、濃い暗褐色をしています。

 一般的に色が薄いほど、軽い風味でマイルドな味になり、色が濃いほど、味が強くなり、香りも増します。

 例えば、濃い茶色をしたクリ蜂蜜は、強烈な臭いと癖のある独特な味をしています。数あるハチミツの中で、もっともマズイなどと酷評されることがありますが、どういうわけか韓国やイタリアでは人気があります。
 また、野生の熊はこれが大好きのようです。

栗の有機ハチミツ

色の薄い蜂蜜は癖がなくて美味しい!

 レンゲ蜂蜜は、色が薄く香りも少なく癖のない味で、日本人によく好まれます。
 もし、どのハチミツを選ぶか迷った時は、色が薄くて、香りの少ない物を店頭で選ぶと、味的に失敗する可能性が低くなるでしょう。
 色、香りの少ない物は料理にも使いやすいです。

レンゲ蜂蜜

 ただし、完全に無色透明、無臭か、これに近いハチミツは、有効な成分をすべて濾過して、ジュースやお菓子に合うように精製されたものなので、栄養素がほとんどないタダの甘い水となります。
 天然のハチミツは、香りがしたり、混ぜると白く濁ったりするので、そのままでは大量生産用のお菓子やジュースの材料として不適格なのです。

加熱処理された蜂蜜は有用成分が壊れている!

 加熱処理が加えられたハチミツは、ビタミンが壊れてしまうので、なるべく加熱処理されてない純粋ハチミツを選びましょう。

 加熱処理されたハチミツは水分が蒸発して色が濃くなっています。本来、色が薄いレンゲ蜂蜜の色が濃くなっていたりしたら、加熱処理されているのではないかと疑ってみましょう。ハチミツは40℃以上の熱で温められると、有用成分が壊れて品質が劣化します。
 瓶詰め作業をやりやすくしたり、輸送中に凝固したハチミツを溶かすために加熱処理されているケースがあるので、注意が必要です。

砂糖水を餌とした蜜蜂の作る蜂蜜は栄養素が低い!

 砂糖水を餌として与えられたミツバチが作るハチミツは、花蜜ではなく砂糖を原材料としているので、有効な天然成分がほとんど入っていないと言われています。
 安いハチミツは、この砂糖水ハチミツである場合があるので、注意が必要です。

はちみつのリスク

1歳未満の赤ちゃんに食べさせてはダメ!

 ハチミツの容器のラベルには、以下のような注意書きがされています。
『ハチミツは1歳未満の乳児には、食べさせないよう気をつけてください』

 これは1987年に当時の厚生省から『蜂蜜製品を乳児に与えるべきではない』という指導がなされたことから、付けられている表示です。

 ハチミツには、ボツリヌス菌がまれに眠った状態で含まれている場合があるためです。
 この菌は、生物兵器としての研究もされていた超危険な細菌です。この細菌の出す毒素は、世界最強の毒として恐れられています。

 なんて言うと、心配になってしまうでしょうが、1歳を越えれば腸内の抵抗力が高まるため、例えボツリヌス菌の含まれたハチミツを食べても、奴らは体内で勝手に全滅してくれます。
 でも、乳児はまだ抵抗力が弱いから、このボツリヌス菌に感染してしまうのです。
 乳児特有のこの感染は、『乳児ボツリヌス症』と呼ばれ死に至る危険性もある恐ろしいものです。

乳児ボツリヌス症の症状
 □ 潜伏期間は3~30日
 □ 3日以上便秘が続き、元気が無く、眠りがちになります。
 □ 死にいたる事もあります。

 ハチミツは、日本国内の製品でも約5%がボツリヌス菌に汚染されているそうで、20回ハチミツを買えば、1本はボツリヌス菌が入っているものに当たる確率になります。
 加熱してもこの菌はなかなか死なないので、抵抗力の弱い1歳未満のお子さんには加熱しても絶対に与えたらダメです。
 1歳を越えれば、ハチミツを食べても問題ありません。

 離乳食として、知らずにお子さんにハチミツを食べさせてしまうお母さんもいらっしゃるようなので、くれぐれもご注意くださいませ。

マッドハニー病

 海外産ハチミツには、まれにツツジの仲間が持つ中毒物質グラヤノトキシンが入っていることがあり、これが原因で中毒症状を起こすことがあります。
 これがマッドハニー病です。

 ティースプーン数杯のハチミツで、めまい、過剰発汗、脱力、血圧低下、心拍の異常、嘔吐などを引き起こします。グラヤノトキシンを摂取した後、数分から数時間で急性中毒症状が現れます。

 マッドハニー病は、野生のハチミツを食べる習慣があるトルコの黒海沿岸部、ネパール高山地帯で主に発生してきました。患者数の統計はありませんが、世界中で症例報告があり、トルコなどで生産されたハチミツが、グローバル化によって世界中に輸出されたためだと、考えられます。

 『朝日新聞デジタル』2004年1月4日配信の記事「海外産はちみつご用心 花の中毒物質でめまい・血圧低下」によると、東京都内に住む60代の女性が、東南アジアで購入したハチミツをお湯に溶かして飲んだところ、マッドハニー病にかかってしまったそうです。
 ハチミツドリンクを飲んだ30分後、彼女は、呼吸困難や視覚異常などを起こし、数時間後には歩けなくなってしまっため、救急車を呼んだそうです。嘔吐や下痢はなかったそうです。

 このように聞くと、怖いと感じるかも知れませんが、マッドハニー病にかかっても回復は早く、死ぬようなことはまずないです。お酒に酔ったような軽い昏睡状態になるだけで多くの場合、病院での診察も必要ありません。
(ただし、心拍異常が起きるので、高齢者の場合は症例の女性のように救急車を呼んだほうが良いでしょう)

はちみつの持つ効能。効果

医療薬として使えるレベルの強力な殺菌効果がある

 ハチミツって、どうして腐ったりカビたりしないんだろう?って、不思議に思ったことありませんか?野菜でも果物でも、肉でも、放っておいたら悪くなって、腐ったりカビが生えたりしますよね。
 加工された保存食でもない限り、1年以上も保存しておいて大丈夫なんてことはありません。例え冷蔵庫の中に入れておいても、1年も経ったら異臭を放つ謎の物体と化していることでしょう。

 しかし、ハチミツの賞味期限はなんと2年以上!

 たまに白く固まっていることがありますが、あれは成分が結晶化しているだけで、ハチミツが傷んでいるわけではありません。
 しかも、ラベルに明記されている賞味期限を過ぎても多少風味が落ちる程度で、5年以上経っても、ほとんど悪くならないのです。

 これはなぜかと言いますと、実はハチミツには強力な殺菌作用があるのですね。

 エジプトのピラミッドから発掘された3千年前のハチミツが、全く変質していなかったという記録があり、ハチミツの殺菌力の凄さを証明しています。 

 この殺菌作用は、古くから、火傷や擦り傷、のどの炎症、湿疹、口内炎など、幅広い治療に使われてきました。

 細菌学者のW・Cサケット博士がハチミツの殺菌力を調べるために、ハチミツに細菌を混入するという実験を行なっています。
 それによると赤痢菌は10時間以内で全滅、パラチフス菌は24時間以内、腸チフス菌は48時間以内に死んでしまったそうです。

運動後の疲労回復に効く

 ハチミツは吸収が早く、口にして約20分でエネルギーになってくれるという特徴があります。

 というのもハチミツに含まれる糖分であるブドウ糖と果糖は、身体に吸収するためにそれ以上分解する必要がないからです。

 スポーツをした後は、疲れた体を回復させる為に、いち早く運動によって消耗されたエネルギー、水分、たんぱく質、ミネラル、ビタミン、カルシウムなどを摂取することが基本となっています。
 そのため、吸収の早いハチミツは、マラソン選手や登山家がドリンクとして持参する物の中に、たいてい含まれているのです。

 例えば、アトランタ五輪のメダリスト有森裕子さんは、現役時代、健康のために、りんご酢とハチミツを使ったバーモントドリンクと、穀物酢を薄めて入れたスープを飲んでいたたそうです。

 また、1953年にエドモンド・ヒラリーが世界最高峰の山エベレストを初登頂した際、栄養補給にハチミツを持っていて、舐め続けていたという逸話が残っています。

 胃への負担も少なく、高齢者や病気の方の栄養補給にも役立っています。

擦り傷や火傷の治療に効果的

 火傷した肌にハチミツを塗っておくと、傷跡が残らないと言われています。高い吸水性を持ったハチミツが患部の水分を吸い取って、水ぶくれを防ぐのです。
 怪我をした場合、傷口に塗っておけば、傷の治りを早め、傷跡を残りにくくさせる作用があります。 

 「万学の祖」と呼ばれるアリストテレス(紀元前350年頃の哲学者)は、ハチミツが傷を治すための軟膏として使われていたことを記しています。

 こういった民間療法は、科学や医療の発達と共に軽視されるようになっていきましたが、多くの実験の結果、科学的な裏付けが取れるようになりました。その結果、天然の薬であるハチミツの効果は見直されてきており、医療分野でも、火傷の治療など多くの場面で再び活用されています。

 あくまで軽い傷の場合での治療法ですが、応急手当として効果的なので、いざというときには役立ちますよ。

水虫は蜂蜜で治る!

 蜂蜜の持つ抗菌、殺菌作用により、蜂蜜を肌に塗ると水虫や虫さされを治すことができます。

 蜂蜜の中でも殺菌力ナンバーワンのマヌカハニーによって、アトピー性皮膚炎の症状が改善された例もあります。

 使い方は簡単。水虫になった足などの患部を洗って、はちみつを塗り、10分ほど放置して、肌になじませればOKです。

 水虫菌は弱酸性のところでは繁殖できないという性質を持っています。はちみつに含まれるグルコン酸が肌を弱酸性に保つので、殺菌だけでなく、水虫菌に感染しにくくなる予防効果もあります。

マヌカハニー

風邪、口臭予防のうがい薬としても最適

 お茶でうがいをすると効果的という話をご存じですか?
 お茶に含まれるカテキンには殺菌作用があるため、水でふつうにうがいするよりも、風の治療や予防に高い効果が期待できるのです。

 これと同様に、ハチミツを溶かした蜂蜜水でうがいをするのも効果的です。

 ハチミツには、カテキン同様、殺菌作用があります。水で薄めると効果が落ちるような気がしますが、ハチミツは水で10%まで薄めても、殺菌効果が落ちないことがわかっています。
 なんだか喉の調子が悪いなぁ、咳が出るなぁ、風邪かなぁ、というときには、蜂蜜水でうがいしてみてください。
 風邪の予防だけでなく、口臭予防にも効果を発揮します。口臭で悩んで人にもお勧めです。

 咳止め薬として使うならソバはちみつがオススメです。スプーン1杯のソバはちみつが、市販の咳止めよりも子供の咳に有効であることが、アメリカの研究で明らかになっています。

ソバ蜂蜜

蜂蜜水でうがいをすれば口内炎が治療できる!

 口内炎とは、口にできる潰瘍みたいなもので、口内の粘膜がえぐれて白く丸くなるアレです。ひどくなると、ここから血が出たりもします。

 口内炎の原因としては、ビタミンB1,B2の不足、過度のストレス、胃の不健康状態、といったものが上げられます。

 ハチミツは、この口内炎の治療にも効果があります。

 口内炎の治療には、口の中を清潔に保つことがなにより大切です。
 ハチミツには強力な殺菌効果があるので、口内炎の上に塗ると効果的なのです。立派な治療薬として使えます。
 この効果に着目した、ハチミツ成分入り口内炎薬というのもあるくらいです。

 ただ、ハチミツを口内炎にそのまま塗ると、かなり痛いです。
 でも水で8~10倍に薄めて塗ると染みません。この程度希釈しても十分効果が望めます。
 このため、ハチミツを溶かした蜂蜜水でうがいをするのが良いです。口内炎が塗りにくい場所にある場合にも、この方法はオススメです。

 また、ハチミツはビタミンB1,B2をたっぷり含んでいるので、日常的に食べていれば、口内炎を予防することができます。

二日酔いの防止、解消ができる!

 ハチミツに含まれる果糖は、肝臓内のアルコール分解を助け、血中のアルコール濃度を下げる働きを持っています。
 さらにハチミツに含まれるコリンやパントテン酸には肝臓を強化する作用があります。
 このため、二日酔いの防止や解消にとても効果的です。

 デーンマークの医学者が、泥酔した人にハチミツを飲ませたところ、短時間で酔いから覚めたという臨床の結果が残っています。

 肝機能向上に特に有効とされているのは、レンゲ花はちみつです。

レンゲ 蜂蜜

便秘を解消する整腸剤

 普段からハチミツを食べていれば、腸内環境が整えられ、便秘の解消と予防に効果的です。

 「医学の父」と呼ばれる古代ギリシャのヒポクラテス(紀元前460年~370年の人物)は、ハチミツが緩下剤として使えると伝えています。
 即効性はないものの、緩やかに便秘を治す効果があることが、紀元前から知られていたのです。

 便秘に特に効くと言われているのが『アカシアはちみつ』です。
 中国の漢方の書物には「便秘にはアカシアはちみつを朝晩食べるように」と書かれているようです。
 また、アカナツメのはちみつも便通に効果があるとされています。

純粋アカシアはちみつ

下痢の解消、防止

 ハチミツには腸の働きを良くしてくれるビフィルス菌を増やす作用があります。

 私たちの腸内には約100種類、約100兆個の細菌が棲みついており、 腸内菌叢、腸内フローラと呼ばれています。
 この腸内細菌は、善玉菌と呼ばれる有効菌と、逆の働きをする悪玉菌とに分類されます。
 もし善玉菌の数が少なくなって、悪玉菌に負けてしまうと、腸の働きが悪くなって、便秘や下痢といった症状が出てしまうのですね。

 この善玉菌のナンバーワンがビフィズス菌です。
 ビフィズス菌は乳酸菌の中のひとつで、アミンやアンモニアなどの有害物質の発生を抑える働きがあります。

 また、最近、急増しているアトピー性皮膚炎の発症を抑えるためには、腸内の悪玉菌一つであるカンジダ菌を抑制するのが良いということがわかっています。
 このためにも、善玉菌の勢力を増やして腸内環境を良くすることが大切です。

 ハチミツをそのまま食べても効果的ですが、ヨーグルトにハチミツをかけて食べる習慣をつけると、さらに効果は倍増です。

 ヨーグルトにもハチミツ同様、ビフィズス菌を増やし、善玉菌の勢力を拡大する効果があるからです。
 ヨーグルトはビフィズス菌の「食べ物」となる乳糖を豊富に含んでいる上、ビフィズス菌そのものも含んでいますから、まさに鬼に金棒。

 このハチミツヨーグルト、身体に良いだけでなく、かなりおいしいので、おやつや食後のデザートにはもってこいです。

 下痢を軽くしてくれる作用が高いのは、オレンジの白い花から取れたオレンジはちみつだと言われています。

イタリア産オレンジの有機ハチミツ

動脈硬化を防いでくれる

 実は、ハチミツは動脈硬化を防いでくれる働きがあるのです。

 アメリカの医学者ローランドは、動脈硬化と心疾患の食事療法には、ハチミツが欠かせないと述べています。

 この秘密はハチミツに含まれているコリンとカリウムにあります。
 コリンは、血管を拡張させて血圧を下げる働きと、血管壁への悪玉コレステロールの沈着を防いでくれる働きを持っています。
 動脈硬化の原因となる高血圧と、悪玉コレステロール除去を請け負ってくれるのですね。

 カリウムは、塩分を取りすぎて高くなったナトリウムのバランスを整えてくれます。
 ナトリウムを摂りすぎると血液量が増え血圧を上昇させてしまうのです。
 これを事前に制御できるのがカリウムなのです。
 その結果、塩分の摂りすぎによる高血圧の予防につながります。

 このダブルの効果で、ハチミツは動脈硬化を防いでくれるというわけです。
 動脈硬化は年齢が上がるにつれて発生しやすくなりますので、ご家族の中にお年寄りがいれば、ぜひハチミツを食べることをすすめてみてください。

長生きの秘訣は蜂蜜を食べること!

 『ピタゴラスの定理』で有名な古代ギリシャの哲学者ピタゴラス(紀元前582年 - 紀元前496年)は、紀元前の当時としては異例の90歳まで長生きしたそうです。

 その長寿の秘訣は、蜂蜜を食べることであったと伝えられます。

 ピタゴラスによれば、人間が健康を保つためには、精神と肉体との間に調和が取れていなければならない。複雑な食事やコッテリした料理は、精神と肉体の調和を乱す。だから、単純な食事こそ長生きの秘訣である。

 そして、単純な食事の中でもっとも優れているのは蜂蜜である。とのことです。

 また、アメリカのバーモンド州は、アメリカで最も長生きする人の多い地方、住民の平均寿命の高いことで知られてました。
 町医者のジャービスが『バーモントの民間療法』 (1961年刊行) という本の中で、その秘密は、この地方の人々が、蜂蜜、海藻、リンゴ酢(りんご酒から作った酢)の3つの食品を食べているからだと解説しました。

 蜂蜜とリンゴ酢こそ健康の秘訣であり、これらを普段から食べていれば長生き間違いなし、というのがジャービスの主張です。

 この他にも蜜蜂を飼っている養蜂家には、なぜか長寿者が多いといった例は世界各地にあり、蜂蜜を普段から食べる習慣がある人は、寿命が長くなる傾向があるようです。

 特にクリはちみつを食べると長生きできると言われています。韓国では不老長寿の食品、中国では漢方蜜と呼ばれているほど滋養の高い蜂蜜です。ただし、マズイです。

栗の有機ハチミツ

不眠症を解消するハチミツ入り牛乳

 寝る前に、ハチミツ入りの牛乳を、ゴクゴクっと飲んでみましょう。

 これだけで、寝付きがよくなり眠りやすくなります。
 不眠症の最大の原因は、ずばりストレスです。
 人はなにか悩みがあったり、不安を感じているときに眠れなくなります。
 これは狩猟時代の防衛本能の名残で、外敵から身を守るために、緊張状態では眠れないように人体は設計されているのです。

 そんなやっかいなストレスを緩和し、心の興奮を鎮めてくれるのが「セロトニン」という物質です。「セロトニン」は身体の中で生成される天然の精神安定剤です。
 「セロトニン」の分泌を増やせば、ストレスを抑えぐっすり眠れるようになります。

 ここでポイントとなるのがセロトニンの原料となる「トリプトファン」という必須アミノ酸です。
 実は牛乳の中には、この「トリプトファン」がたっぷり含まれているのです。
 そのため、牛乳は昔から、人をやすらかな眠りに誘う効果がある飲み物とされてきました。
 牛乳を飲めば、セロトニンがよりたくさん作られるというわけですね。
 この牛乳にハチミツをミックスするとどうなるか?

 実は、ハチミツに含まれる「ブドウ糖」には、トリプトファンが身体に吸収されるのを助ける効果があるのです。
 これにより、ナイトミルクにハチミツを足せば、よりセロトニンを増やせるというわけです。

 不眠症の時だけでなく、ストレスを感じて参っている時などにも、このハチミツ入り牛乳は効果的です。イライラ気分を鎮めるのを助けてくれます。

 また、不眠症の患者さんにハチミツとレモン汁を混ぜたものを飲ませたら、ぐっすり眠れたという報告もあります。
 ドイツやフランスでは、寝る前のハチミツが絶好の睡眠剤になると唱えている研究者もいます。

 不眠症の改善には菩提樹はちみつが効果的です。

菩提樹はちみつ

虫歯予防。口臭予防の効果がある!

 実は、ハチミツは、とても甘いのに、虫歯を予防する力があります。

 ハチミツには殺菌効果があり、虫歯の原因になるミュータンス菌の繁殖を抑制すると言われています。このため、口臭予防にも効果があります。

 ハチミツには、砂糖にはないカルシウムが含まれています。虫歯は、虫歯菌が作る酸によって、歯の表面からカルシウムが溶け出すことによって始まります。初期の虫歯は、唾液に含まれるカルシウムが、歯に再びくっつくことにより、元の状態に回復されます。
 カルシウムは、虫歯になるのを防ぐ効果があるのです。

 さらに驚いたことに、私が参加した日本はちみつマイスター協会のはちみつ講座によると、歯周病の予防にも効果があるということです。(これを利用した歯周病予防のための蜂蜜歯磨き粉も売られていました)

 ただ、はちみつにはブドウ糖や果糖も含まれているので、一概に虫歯にならないとは言えませんので、お気をつけください。

はちみつの持つ美容効果

肌を美しくする天然保湿効果

 ハチミツは吸水性が高く、保湿力にも優れており、潤い効果が抜群。
 しかも、浸透性もあるので、肌につけると、みるみる肌内部に浸透して、肌内部を潤いたっぷりにしてくれます。

 さらに、アミノ酸、ビタミンC、ナイアシン、ビタミンB群などの水溶性ビタミン。ミネラルではカリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄分などが、豊富に含まれており、肌を健康にもしてくれます。

 ハチミツには天然の殺菌作用があるので、ニキビやおでき、吹き出物の原因となる悪玉菌の繁殖も抑えてくれます。

 また、化学薬品と違って、ハチミツには毒性や副作用がまったくないことが知られています。アレルギー反応もごく稀に異物が混入していた場合くらいにしか起らないことが、ハチミツを医学的に研究した書籍『ハチミツと代替医療』(2002年刊行)で紹介されています。 
 塗ったことで、逆に肌を傷めてしまうなんて心配がないのです。

 世界三大美女の筆頭にあげられるエジプト女王のクレオパトラは、肌を美しくするためにハチミツを塗っていた、という伝説が残っています。

 彼女は、はちみつを、肌、髪、爪などにつけたり、料理や飲物に入れて口にしていたそうです。

 古代ローマ帝国の皇帝ネロの妻ポッパエアは、脂肪・はちみつ・穀物の粉・パンなどをすりつぶしてパックを作り、ロバの乳で洗い流していたと伝えられます。彼女は、はちみつとロバの乳を混ぜたローションも使用していたそうです。
 古代の高貴な女性は美のためにはちみつを利用していたのですね。

 また、中国の薬学の名著『本草綱目』(1596年)におていは、ハチミツはソバカスを取るのに効果があるとされています。
(中国ではハチミツは漢方の一種として重宝されていました)

 石鹸やボディーソープにハチミツを垂らして使うと、効果的です。

 スキンケア効果が最も高いのは、トチはちみつ(マロニエはちみつ)です。

トチはちみつ

はちみつでニキビが治る!予防できる!

 はちみつに含まれるビタミンB2は皮脂分泌のバランスを保つ働きがあり、不足するとニキビができる原因になります。蜂蜜を食べてこれを肌に供給することで、ニキビ予防になります。

 さらに、はちみつの強力な殺菌、抗菌作用がニキビの原因となるアクネ菌を退治してくれます。はちみつをニキビに直接塗ってみましょう。

ハチミツで手荒れを撃退!

 ハチミツは、肌に塗るとみるみる中に浸透していき、肌に潤いを保つ効果を発揮します。

 潤いのある肌を目指すのなら、ハンドクリームに少量のハチミツを垂らして使ってみましょう。ハチミツだけでもOKですが、合わせて使うとハンドクリームの効果が何倍にもアップします。

はちみつリップクリーム

 はちみつを唇に少量塗るだけ。
 それだけで、荒れが治り、美しいふっくらとした唇になれます。

 昭和の時代においては、子供の唇が荒れると、ハチミツを塗ってくれるお母さんもいたそうです。

 また、唇の荒れる原因として、ビタミンB2の不足が挙げられます。ハチミツは、ビタミンB2を豊富に含んでいるので、食べても唇の荒れの防止、改善に役立つのです。

薬効による蜂蜜の使い分け・まとめ

●うがい薬
 蜂蜜の中でも殺菌力が強い、マヌカハニー(マヌカ花はちみつ)が最も適しています。水で薄めて使用してください。

●アトピー性皮膚炎
 マヌカハニーを患部に塗り続けることで改善した例があります。

●便秘
 アカシアはちみつが効きます。
 中国の漢方の書物には「便秘にはアカシアはちみつを朝晩食べるように」と書かれているようです。

●下痢
 オレンジはちみつが効きます。

●咳止め
 ソバはちみつが効きます。市販薬より効果が高いと、アメリカの研究で明らかになっています。

●風邪
 菩提樹(シナノキ・リンデン)はちみつが効きます。
 ロシアでは、風邪や咳に効くとして、育ち盛りの子供にお母さんがよく食べさせています。

●口内炎の予防、回復
 マヌカハニーが効きます。そのまま食べるか、水で8~10倍に薄めて患部に塗ってください。

●貧血
 ソバはちみつが効きます。鉄分が豊富なハチミツの中でも、とりわけ鉄分が豊富です。

●がん予防
 ソバはちみつが効きます。生活習慣病やがん予防に役立つとされる活性酸素消去能力が極めて高いことを、信大農学部(上伊那郡南箕輪村)食料生産科学科の井上直人教授が突き止め、千葉大学で開かれた日本作物学会の大会で発表しています。

●二日酔い
 レンゲ花はちみつが効きます。肝機能向上に特に有効とされています。

●不眠症
 菩提樹(シナノキ・リンデン)はちみつが効きます。ホットミルクに入れて飲むと効果的です。

●スキンケア効果
 トチはちみつ(マロニエはちみつ)が効きます。肌に塗ってみてください。

●長生き
 クリはちみつを食べると長生きできると言われています。韓国では不老長寿の食品、中国では漢方蜜と呼ばれているほど滋養の高い蜂蜜です。ただし、マズイです。